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無洗米の危険性・デメリットについて生産者自ら語ります。

無洗米は危険? お米の選び方

お米は毎日食べるものだけど、炊く前にいちいち研ぎ洗いをするのが面倒!

そんな時にとっても便利なのが、研ぎ洗い不要の無洗米です。

でも、無洗米って安全なの?なんとなく不安…

そう思っている方が多いようです。お米農家の私たちとしては意外なのですが…

というわけで、今回は無洗米とはどのようなものなのか、その安全性・危険性について解説します。

無洗米に危険性は一切ありません

釜で炊いたご飯

研がなくていいお米なんてどう作っているのかわからないし不安だわ。危険性はないのかしら…

勇太
勇太

大丈夫!まっったく問題ありません!!

はい。危険性は一切ございません。無洗米というのは通常の精白米に残っているわずかなぬか(肌糠)をあらかじめ落としておくことによって研ぎ洗いの手間を省いたお米です。

ネット上で見かけた誤解では、「薬品を使って表面に残った肌ぬかを溶かして加工している」というものがありました。

しかし(そんな薬品が仮にあるとして)薬品を使うということはそれだけコストもかかるでしょうし、なんといってもそこまでリスクをとって無洗米をつくるメリットが我々農家にはありません(笑)

もちろん、美・SOILも無洗米にをつくるのに薬など使いません。そんな余裕はないです(笑)

後に説明しますが無洗米をつくること自体は難しいことではないので、わざわざ薬を使う方が大変だと思います。

無洗米のつくりかた

米を収穫する

無洗米は通常の白米に残った肌糠を取り去ることで作られますが、先ほどもあげたように薬品など化学的な方法は使わす物理的な処理によって行われます。

清美
清美

いくつかの無洗米の作り方をご紹介します。中には面白いのもありますよ。

乾式法

一般的な無洗米の作り方で、精米機の中でブラシを使って糠をこすり取る方法です。通常の白米は水研ぎで肌糠を落としますが、その際同時に表面の旨味なども流れてしまいます。

その点、ブラシで肌糠を落とした無洗米はサッと水洗いするだけで炊けるので、栄養素や旨味の流出を最低限に抑えられるというメリットもあります。

水洗い法

機械で水洗いをする方法。研ぎ洗いを機械的に行う方法ですが、研ぎ汁が大量に出るので大掛かりな処理装置をつくる必要があります。

小川
小川

個人農家ではちょっと難しい方法だと思います。

BG精米法

「糠で糠をとる」という面白い発想の方式です。糠の持つ吸着性を利用してお米を高速で攪拌しながら糠が他の糠を吸着するという仕組み。

タピオカを使った精米

ちょっと変わったやり方なのですが、タピオカの持つ粘着性を利用して肌糠を吸着して取り除くという方法です。ただ、それなりの設備が必要なのとタピオカを使うことでコストが高いという難点があります。

無洗米のデメリットは?

茶碗に盛ったご飯

それでも、無洗米にネガティブなイメージを持っている方はいらっしゃるかもしれません。

勇太
勇太

では、よく言われる無洗米のデメリットについて考えてみましょう。

無洗米は美味しくない?

炊いてみると普通のお米よりパサパサして美味しくなかった…という方もいるかもしれません。

通常の炊飯に慣れているほどそう感じる人が多いと思います。

実は、無洗米は通常のお米よりも必要な水の量が少し多いのです。

というのも肌糠を落としている分、カップで測った時の正味量は通常のお米よりも多くなります。その結果、普通のお米と同じ水の量で炊くと少し水分が足りなくてパサつくのです。

なので、パサついて美味しくなかったという人は次回は少し多めに水を入れてみてください。

全国無洗米協会では、無洗米3合あたり約100ccの水を増やすことを推奨しています。

>>参考サイト:全国無洗米協会

また、無洗米は通常の精白米より匂い移りがしやすいという部分もあります。防ぐ方法は別記事にまとめてありますのでご参考ください。

肌糠を除去すると環境に悪い?

無洗米は肌糠を事前にとってしまうので、その肌糠が自然界に流出して環境に負荷がかかる可能性がある、という意見を見たことがあります。

ご安心ください。

清美
清美

精米機でとった糠は貴重な肥料になるので、全て回収して有効活用しております。水に流すなんてもったいないことはできません(笑)

むしろ家庭で研ぐ必要がないため排水に流れる研ぎ汁が圧倒的に少なく、水の使用量もずいぶん抑えられるので通常のお米よりもエコな無洗米

そもそも無洗米の開発目的の一つには環境への負荷を減らすということも入っているのです。

研ぎ方による個性は出しにくい

お米を研ぐ女性

無洗米の特徴の一つに「研ぎ洗いの経験による味の差が出にくい」というのがあります。

通常のお米は研ぎの経験や技術によって炊き上がりの味に差が出たりもしますが、無洗米には研ぎが必要ないので差が出にくいです。

これが品質の安定というメリットと捉えられて外食産業などで広く使われているわけですが、逆に見ると炊き手の個性が出しづらいとも言えます。

研ぎ洗いの技術にこだわりのある熟練の方からすると少し物足りなく感じるのは確かかもしれません。

おいしく、時短。美・SOILでは無洗米をおすすめします!

米袋を担ぐ勇太

というわけで、無洗米の危険性・デメリットについて解説してきました。

危険性はないのはもちろんですが、環境にやさしい、手間いらずというメリットたくさんの無洗米

味に関しても通常のお米とは調理法が少し異なるという点を踏まえていただければ、きちんとおいしく召し上がることができますよ。

美・SOILのオンラインショップでは丹精込めて作った無洗米を、生産者の私たちが直接お客様にお届けします。

無洗米について気になっているけどまだお試しでない方は、ぜひ一度ご賞味くださいませ!

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